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美術の知識はほとんどありません。
それでも、せっかくイタリアへ行くなら、一ヶ所くらいは有名な美術館を見てみたい。そんな軽い気持ちで訪れたのがバチカン美術館でした。
ところが見学後は、「これは見ておいて良かった」と心から思うことに。
すごいものを見てしまった。という満足感とともに、ローマへ来てこれを見ずに帰ることはできないな、と実感しました。
美術に詳しくなくても、きっと楽しめる場所だと思います。
この記事では、実際に訪れて感じた見どころや所要時間、予約方法などを紹介します。
バチカン美術館とは
バチカン美術館は、ローマ市内のバチカン市国にある
世界最大級の美術館のひとつ。
歴代ローマ教皇が集めてきた絵画・彫刻・装飾品などが展示されており、広大な館内には有名な芸術作品が数多く並びます。
特に有名なのが、ミケランジェロの天井画で知られる「システィーナ礼拝堂」。
教科書やテレビで見たことのある作品を、実際に目の前で見ることができます。
館内は非常に広く、見学ルートはほぼ一方通行。
「美術館」というより、巨大な芸術の迷宮を歩いていくような感覚です。
ローマ観光の中でも特に人気が高く、事前予約がほぼ必須レベルの定番スポットになっています。
バチカン美術館の見どころ
バチカン美術館は非常に広く、すべてをじっくり見るには1日では足りないほど。
その中でも、特に人気の高い代表的な見どころを見る順に紹介します。
■ 松ぼっくり(Cortile della Pigna)

この巨大な松ぼっくりは、古代ローマ時代に作られた青銅製の彫刻。
高さは約4mもあり、もともとはローマ市内にあったものが現在のバチカン美術館へ移されています。
後ろの半円形の建物とセットで見るとかなり迫力があり、バチカン美術館の中でも印象に残る場所のひとつです。

バチカン美術館に入ってすぐ、中庭に突然現れる巨大な松ぼっくり!

「なんで松ぼっくり?」
「しかも、なんでこんな巨大?」
意味はよく分からないけれど、とにかく存在感がすごい。
周囲の建物も含めて、まるで宮殿の庭園のような空間でした。
■ Sphere Within Sphere(球体の中の球体)

イタリアの彫刻家アルナルド・ポモドーロ(Arnaldo Pomodoro)の作品。
外側の球体が割れ、中にさらに複雑な構造が見える独特なデザインになっています。
世界の構造や機械文明、人間社会の複雑さなどを表現していると言われており、バチカン美術館を代表する現代アート作品のひとつです。
金色に輝く巨大な球体は存在感抜群で、人気のフォトスポットにもなっています。

中世ヨーロッパのような建物の中庭に、突然現れる近未来的な球体オブジェ。
最初はかなり違和感があるのですが、不思議と周囲の景色に溶け込んで見えてきます。
近くで見ると想像以上に大きく、独特の存在感がありました。
■ ピオ・クレメンティーノ美術館(Museo Pio-Clementino)

古代ギリシャ・ローマ時代の彫刻作品が展示されているエリア。
有名な「ラオコーン像」など、教科書で見たことのある作品も展示されています。
美術館というより、巨大な宮殿を歩いているような雰囲気です。

ラオコーンは、トロイの木馬の危険性を見抜いた人物として知られていて、この像はその神話をもとに作られた作品だそう。

海蛇に襲われるラオコーンと息子たちの姿が表現されていて、近くで見ると迫力満点。
特に筋肉の表現や苦悶の表情がリアルで、「本当に痛そう…」と思ってしまうほどでした。
しかも、こんな精巧な彫刻が古代に作られたなんて驚き。
どうやってここまで細かな表現ができたのか、不思議になります。
■ 地図のギャラリー(Gallery of Maps)

壁一面にイタリア各地の古地図が描かれた長い回廊。
豪華な天井装飾も美しく、歩いているだけでも楽しめます。
写真映えする人気スポットのひとつです。

「地図の間」という名前だけでは、まったく想像できませんでした。
実際に入ってみると、煌びやかな天井装飾がずーっと奥まで続いていて、
「ものすごいものを見てしまった…」という感覚。

首が痛くなるのも忘れて、上を見上げながら歩いては立ち止まり、また写真を撮る。その繰り返しで、なかなか前へ進めませんでした。
今では、この写真をスマホの待ち受け画面のひとつに設定しています。
たまに表示されると、なぜか少し背筋を伸ばしたくなる。不思議な空間でした。
■ ラファエロの間(Stanze di Raffaello)

ルネサンス期の画家ラファエロによって描かれた部屋。
特に有名なのが「アテネの学堂」で、哲学者たちが描かれた巨大なフレスコ画を見ることができます。
細かな表情や構図まで美しく、芸術に詳しくなくても「これはすごい」と感じられる空間です。

美術の知識はほとんど無いのですが、フレスコ画って、漆喰が乾く前に描き上げる技法なんですよね。
それで、こんな繊細で巨大な絵を描けるなんて…。
ラファエロって、いったいどんな才能の持ち主だったのだろう?と思ってしまいました。

鮮やかな色合いに、今にも動き出しそうな人物たち。
しばらく、ただポカーンと見上げてしまうような空間でした。
■ システィーナ礼拝堂(Cappella Sistina)
バチカン美術館最大の見どころとも言われる礼拝堂。
ミケランジェロが描いた天井画「最後の審判」が有名で、世界中から観光客が集まります。
写真や映像で何度も見ていても、実際に目の前で見ると圧倒的な迫力。
天井いっぱいに広がる絵画は、思わず見上げ続けてしまうほどです。
※礼拝堂内は撮影禁止・私語禁止です。
※システィーナ礼拝堂内部は撮影禁止のため、外にあった解説パネルを掲載しています。

システィーナ礼拝堂は撮影禁止。スマホを完全にポケットにしまって入場しました。

天井はとても高いのですが、一面に描かれた天井画や壁画から、ものすごい圧力を感じます。
ただ「綺麗」というより、描かれた人物たちが覆い被さってくるような迫力。
静かな空間なのに、なぜか圧倒されてしまい、しばらく立ち尽くして見上げていました。
■ 螺旋階段(Scala Elicoidale)
出口近くにある有名な螺旋階段。
美しい曲線が特徴的で、バチカン美術館を代表する撮影スポットとして人気があります。

見学の最後に見ることが多く、「見終わった達成感」とともに印象に残る場所です。

旅行ガイドブックには、必ずといっていいほど掲載されている有名な螺旋階段。
もちろん写真では見たことがありましたが、実際にその場に立つと、予想以上の美しさに驚きました。
「ただの階段」じゃない。これ自体が芸術作品です。
実際に降りてみると、かなりグルグル回りながら下っていく構造。
でも不思議と、もう一度逆走して上まで戻りたくなるような魅力がありました。

いやぁ、この美しさは、私の素人写真では絶対に伝わらないだろうな…。
所要時間
私は16:30予約で入場し、美術館を出たのは18:30頃でした。
写真を撮りながら主要な見どころを見学して、およそ2時間ほど。
バチカン美術館は非常に広く、展示をじっくり見始めると半日以上かかることもあります。
一方で、主要な見どころを中心に見学するだけなら、2〜3時間程度でも十分満足できると思います。
- 16:30 入場
- ラファエロの間
- 地図のギャラリー
- システィーナ礼拝堂
- 螺旋階段
- 18:30頃 退出
ローマ観光と組み合わせるなら、半日(3〜4時間程度)確保しておくと安心です。
予約は必要?

バチカン美術館は当日券でも入場できます。
ただし、世界中から観光客が集まる人気スポットのため、当日券売場には長い列ができることもあります。
私は事前予約で16:30枠を予約。実際は16:45頃に入場できました。
限られた日程でローマ観光をするなら、事前予約がおすすめです。
チケット購入方法
バチカン美術館は事前予約がおすすめです。
公式サイトのほか、Trip.comやTiqetsなどの予約サイトからも購入できます。
私はTiqetsで予約しましたが、予約サイトごとに空き状況や料金が異なることもあるため、複数サイトを確認してみるのがおすすめです。
公式サイト
最安で購入したい方はこちら。
ただし英語・イタリア語表記が中心のため、海外サイトに慣れていない方は少し使いにくいかもしれません。
チケット購入サイト
Trip.comをチェック
日本語対応で予約しやすく、海外旅行に慣れていない方にもおすすめ。
Tiqetsで空きを確認
カレンダー形式で空き状況を確認しやすいのが特徴。
公式サイトや他の予約サイトで売り切れていても、空きが見つかることがあります。
注意点・攻略ポイント
想像以上に広い
バチカン美術館は想像以上に広く、一方通行で進みます。
階段も多く、見どころを探して上を向いて歩いたり、立ち止まったりする場面も少なくありません。
気が付くと思った以上に歩いているので、履き慣れた靴がおすすめです。
全部じっくり見始めると終わらない

展示数は非常に多く、すべてをじっくり見ていると1日あっても足りないほどです。
また、人の流れに沿って歩いていると、見たかった作品を通り過ぎてしまうこともあります。
事前に見たい作品やエリアを決めておき、見学ルートをなんとなく把握しておくと、効率よく見学できます。
一番の見どころポイント、「システィーナ礼拝堂」は見学ルートの終盤にあります。途中にも見どころが続くので、時間と体力に余裕を持って見学しましょう。
事前予約がおすすめ
バチカン美術館は当日券でも入場できますが、人気観光地のため混雑することもあります。
限られた旅行日程で観光するなら、事前予約がおすすめです。
写真撮影について
バチカン美術館内は基本的に写真撮影可能です。
ただし、システィーナ礼拝堂のみ完全撮影禁止。
私が訪れた際も、セキュリティスタッフがあちこちで目を光らせていて、スマホを取り出した人にすぐ声をかけていました。
システィーナ礼拝堂へ入る前にスマホやカメラはしまっておくのがおすすめです。
アクセス
ローマテルミニ駅から
⬛︎ 地下鉄Aライン
Ottaviano駅で下車し、徒歩約10分(550m)
ローマ・テルミニ駅からは乗り換えなしでアクセスできます。
⬛︎ 徒歩
約4.6km(約1時間)
私は行きは地下鉄、帰りは徒歩で移動しました。
ローマの街並みを眺めながら、途中で寄り道をしつつ、のんびりテルミニ駅方面へ。
一般的には地下鉄利用がおすすめですが、歩くのが好きな方なら徒歩移動も楽しめると思います。
⬛︎ タクシー
約15分
※バチカン美術館の入口はサン・ピエトロ広場側ではなく、北側の美術館専用入口です。
まとめ
バチカン美術館は、美術の知識がなくても十分に楽しめる場所でした。
有名なシスティーナ礼拝堂はもちろん、巨大な松ぼっくりや黄金の球体、ラオコーン像、地図のギャラリー、ラファエロの間など、歩いているだけでも次々と見どころが現れます。
館内は非常に広く、すべてをじっくり見ようと思うと時間が足りないほど。
ローマ観光の限られた時間を有効に使うためにも、事前予約をして見たい作品を決めておくのがおすすめです。
「美術館はちょっと難しそう」と思っている方にも、ぜひ一度訪れてほしい場所です。









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